保健機能食品の問題点
日本では健康のために保健機能食品を利用する人が増えてきています。しかし、欧米と比べると「健康食品」の定義があいまいで臨床研究も遅れており、そのことから次のような問題点が浮き彫りになっています。
- 摂取目安が決められていないため、摂り過ぎてしまうことがある
- 妊婦や子どもが摂取すべきでない成分が含まれている恐れがある
- 治療薬に悪影響を及ぼす恐れがある
- 複数の保険機能食品を併用して健康被害が起こる恐れがある
- 安全性が認められていない海外製品を個人輸入して使ってしまう恐れがある
保健機能食品による健康被害
「国立研究開発法人 医薬基盤・健康・栄養研究所」によると、健康食品を使用したことによる健康被害が挙げられています。中でも、インターネットを通じて海外の製品を個人輸入したことによる被害例が多いようです。
「ケトジェンヌ」による身体被害
「脂肪をエネルギーに変えて痩せる」などと宣伝して販売されている商品ですが、サプリメントを飲んだら「下痢になった」「おなかの調子が悪くなった」と訴える40歳代以上の女性が相次いでいるということです。
個人輸入のダイエット用製品による健康被害
20代女性がインターネットを利用して台湾の業者から購入した製品を3日間服用したところ、吐き気や全身倦怠感などを訴えて通院したということです。この製品の成分を調査したところ、医薬品成分であるジブトラミンなどが検出されました。