子ども用保健機能食品

近年では子ども用保健機能食品などの健康食品が増えてきており、特にインターネット販売では子ども用だけで数百種類にものぼります。育ち盛りの子どもが小食だったり偏食だったりすると、栄養が足りていないのではないかと心配になるため、子ども用の健康食品を求めている親が多いのです。健康食品の目的は「身長を伸ばす」「頭が良くなる」「強い体をつくる」など多岐にわたります。

しかし、子ども用健康食品の安全性、必要性、科学的根拠は確認できていません。子どもに健康食品を与えることは、メリットよりもデメリットの方が大きいと考えられます。それでも、どうしても与えたい場合には、かかりつけの小児科医に相談することをお勧めします。

子どもに与えた場合の問題点

子どもに健康食品を与えることは、いくつかの問題点を抱えています。

  • 栄養の過剰摂取になっている
  • 健康食品を食事の代わりにしている
  • 早期に健康食品を摂ることによるアレルギー発症の恐れ
  • 「ハーブは自然のものだから安全」と誤解されている

子どもの小食や偏食による栄養不足を気にする人は多いですが、国が行っている栄養調査によると、今の段階ではさほど深刻な栄養不足にはなっていないということです。

また、健康食品の過剰摂取は大人でも身体に有害な作用を及ぼす恐れがありますが、身体の出来上がっていない子どもならなおさらです。

このような悪影響を考えると、ほとんどの場合、子どもに健康食品は必要ないと言えるでしょう。食事代わりに健康食品を与えると、「食育」からは程遠いものになります。それよりも、本物の食材で調理した食事と適切な間食を与えることが大切です。